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【アフターコロナ】専門記者がまとめた7つのトレンドから連想!

2020年6月22日

 

 

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言も解除されて、経済も動き始めました。歴史に残る事態ですが、断片的な情報しか得られていないのが正直なところです。

歴史を振り返ったり、新しい取り組みを知りたいと思っていたところ、Amazonで下記を見つけたので、早速Kindleにダウンロード。なかなかおもしろい内容でしたので紹介します。

専門チャンネルもあって、初めて聞くようなことも知れておもしろいですよ。そこまで技術が進んでいるんだって…

 

アフターコロナ

日経xTECH(クロステック)』の専門記者による総力取材でまとめたムック本!

後世にも語られるであろう『新型コロナウィルスの流行』によって起こったことについて、できるだけ早く、そしてできるだけ多くのことを知りたいと思ったのが購読の動機です。

 

中世の小説で「黒死病」が猛威を奮っていた時期に書かれたとされる『デカメロン』の内容をヒントに本誌のストーリーが組み立てられていて、入り口で興味がそそられます。

そのストーリーに沿って

第1章:経済ロックダウン

▶︎未曾有の事態である2020年4月7日緊急事態宣言』の衝撃を、ポイントに絞って記しています。「ロックダウン」「クラスター」などの新しい用語にもふれていて、再認識できます。

第2章:異変から、危機へ 128日間の混乱劇

▶︎異変が伝わった2020年1月9日から5月中旬までに起こった混乱を時系列で記載しています。また、その間の治療から予防に関する技術も見開き1枚でまとめてあって見やすいです。

第3章:コロナショック、崩れた既存秩序

▶︎テクノロジーに関連する9つの業界での影響を詳細に記載しています。ニュースでは大きく取り上げられていない各社の取り組みは貴重な情報です。

第4章:私たちの「アフターコロナ」

▶︎各業界のキーパーソン(31名の有識者)のインタビュー。誰もが『アフターコロナ』に目を向けており、不可逆な世界をいろんな角度で読んでいます。

第5章:見えてきた7つのメガトレンド

▶︎4章までの情報を元に、本誌の結論をまとめている内容。本誌の核であり、詳細を抜粋できないので、キーワードを抜粋して連想できることを記載したいと思います。

連想の過程で個別銘柄に触れますが、取引を推奨するものではありません。

 

銘柄の実績について

https://www.buffett-code.com/

連想する銘柄には、企業分析の無料ツールで会社情報を提供している『バフェット・コード』企業ページのリンクを付けさせていただきました。実績などを確認される時に便利なサイトです。

私も企業の業績推移を見たい時によく利用しています。また、Twitterでは、IRや株主総会などのおもしろい情報もつぶやいていて、ツールとは違った楽しみ方があります。

 

 

メガトレンド1

分散型都市
大都市化の終焉、試金石はトヨタ

人々が密集する大都市▶︎コロナの感染リスクが高い…『分散型』がキーワード

想定されるキーワード『自動運転システム(ADS)』MaaS』など…

自動運転』で連想する銘柄は…

  1. トヨタ自動車(証券CD:7203)https://www.buffett-code.com/company/7203/
  2. 日産自動車(証券CD:7201)https://www.buffett-code.com/company/7201/
  3. ホンダ(証券CD:7267)https://www.buffett-code.com/company/7267/
  4. マツダ(証券CD:7261)https://www.buffett-code.com/company/7261/

自動車メーカー以外では…

  1. 富士ソフト(証券CD:9749)ソフト開発大手、自動車制御に強み
    https://www.buffett-code.com/company/9749/
  2. ゼンリン(証券CD:9474)地図情報最王手、自動運転に欠かせない
    https://www.buffett-code.com/company/9474/
  3. フィックスターズ(証券CD:3687)高速処理ソフト開発、自動停止機能など
    https://www.buffett-code.com/company/3687/
  4. ALBERT(証券CD:3906)データ分析が主力、AI画像分析でトヨタと連携
    https://www.buffett-code.com/company/3906/

時価総額100億円前後で抜粋すると…

  1. アイサンテクノロジー(証券CD:4667)高精度3次元地図に注力
    https://www.buffett-code.com/company/4667/
  2. 菊水電子工業(証券CD:6912)電源機器メーカー、自動運転向けの電源開発
    https://www.buffett-code.com/company/6912/
  3. 東海ソフト(証券CD:4430)ソフト開発主力、自動運転向けのソフト開発
    https://www.buffett-code.com/company/4430/
  4. アートスパークホールディングス(証券CD:3663)ソフト開発主力、インターフェース開発
    https://www.buffett-code.com/company/3663/

業界全体で2019年前半を天井として今年の3月までダウントレンド。4月に反転したが、業績見通しが立っていないため株価上昇は限定的。

2022年の無人運転サービス開始に向けて株価上昇も想定されるが、自動配送ロボットが早ければ2020年に実装される流れもあり、新しいプレイヤーを見定める必要がある。

 

 

メガトレンド2

ヒューマントレーサビリティー
「監視社会」か「救世主」か

個人情報保護 VS 生命維持』の是非が問われる

想定されるキーワード『濃厚接触者追跡』の連想される銘柄は…

  1. Alphabet《Google》(GOOGL,GOOG)Android提供
  2. Apple(AAPL)iPhone提供

《両社ともに1国1アプリを支援》

6月19日に厚労省が接触確認アプリ『COCOA』がリリース済み…

流れとしては次のトレンド『ニューリアリティー』につながっていく

 

 

メガトレンド3

ニューリアリティー
オンラインが揺るがすリアルの在り方

Zoomなどオンラインコミュニケーションが常態化…

想定されるキーワード『ビデオ会議』『サイバーセキキュリティー』など…

ビデオ会議』で連想される銘柄は…

  1. Zoom(ZM)ビデオ会議システムで急成長
  2. Alphabet《Google》(GOOGL,GOOG)『Google Meet』で対抗
  3. Microsoft(MSFT)『Microsoft Teams』で対抗、『Skype』も同社サービス
  4. Facebook(FB)『Messenger Rooms』で対抗

GAFAMとZoomで市場独占状態…関連ツールも寡占化必至!

 

続いて『サイバーセキュリティー』で連想される銘柄は…

  1. トレンドマイクロ(証券CD:4704)セキュリティーソフト国内大手
    https://www.buffett-code.com/company/4704/
  2. デジタルアーツ(証券CD:2326)フィルタリングソフト国内大手
    https://www.buffett-code.com/company/2326/
  3. サイバーセキュリティクラウド(証券CD:4493)クラウド型セキュリティーサービス
    https://www.buffett-code.com/company/4493/
  4. ソースネクスト(証券CD:4344)低価格セキュリティーソフトが主力
    https://www.buffett-code.com/company/4344/
  5. イー・ガーディアン(証券CD:6050)Web監視が主力
    https://www.buffett-code.com/company/6050/

時価総額100億円前後で抜粋すると…

  1. テリロジー(証券CD:3356)toBのシステム構築・情報セキュリティーが主力
    https://www.buffett-code.com/company/3356/
  2. ブロードバンドセキュリティー(証券CD:4398)セキュリティーコンサル
    https://www.buffett-code.com/company/4398/
  3. アクモス(証券CD:6888)ITソリューションサービス
    https://www.buffett-code.com/company/6888/
  4. アクリート(証券CD:4395)SMS配信サービス、SMS認証も提供
    https://www.buffett-code.com/company/4395/

オンラインの比率があがるので需要増は間違いない。ただし、オンラインのセキュリティー市場はシームレスであり国境は関係ないので、国内企業もますます世界の大企業(avast! 、Symantec、McAfeeなど)との競争が激化していく。オリジナル性やニッチの掘り起こしが生き残りの鍵!

外部攻撃から守ることは継続課題であるが、内部不正などの課題も増えてきそうで、新しいサービスも生み出しやすいと感じる。

 

 

メガトレンド4

職住融合
オフィスと住宅を再発明せよ

在宅勤務』は今後も拡大しつつある

想定されるキーワード『クラウド』『5G(基地局の早期確立等)』など

クラウド』で連想される銘柄は…

  1. Amazon(AMZN)クラウドサービス『aws』展開
  2. Microsoft(MSFT)ビジネスツールサブスク『Microsoft 365』展開
  3. Alphabet《Google》(GOOGL,GOOG)法人向けツールサブスク『G Suite』展開
  4. Apple(AAPL)クラウドサービス『iCloud』〜音楽サブスク『Apple Music』展開
  5. NVIDIA(MSFT)半導体メーカー、クラウドゲーム参入
  6. Western Digital(WDC)HDDメーカー、ストレージサービス参入

GAFAM中心に経済のメインストリームになりつつある…

 

国内株式で連想する銘柄は…

  1. GMOインターネット(証券CD:9449)傘下に金融、決済、電子承認等のサービス
    https://www.buffett-code.com/company/9449/
  2. サイボウズ(証券CD:4776)クラウド型グループウェアサービスが主力
    https://www.buffett-code.com/company/4776/
  3. インフォコム(証券CD:4348)電子コミックが好調
    https://www.buffett-code.com/company/4348/
  4. コムチュア(証券CD:3844)クラウドを主力としたデジタルソリューション
    https://www.buffett-code.com/company/3844/

時価総額100億円前後で抜粋すると…

  1. エイトレッド(証券CD:3969)ワークフローソフト専業
    https://www.buffett-code.com/company/3969/
  2. ITbookホールディングス(証券CD:1447)自治体向けクラウドが主力
    https://www.buffett-code.com/company/1447/
  3. シャノン(証券CD:3976)クラウド型マーケティング支援が主力
    https://www.buffett-code.com/company/3976/
  4. ドーン(証券CD:2303)地理情報システムが主力
    https://www.buffett-code.com/company/2303/

パッケージ型からクラウド型への移行は進む中…

サブスクなどのストック収入比率が高い企業は、初期段階では設備投資が先行し赤字スタートであるが、売上が上がるにつれて利益率が向上しやすくなるので、市場規模次第では大きく化ける可能性が高い。

非上場企業にも有望企業が控えており、市場拡大が一番期待される業界!

 

 

メガトレンド5

コンタクトレステック
「密」回避社会のキーテクノロジー

3密(密閉・密集・密接)回避』は今後も必須となる…

想定されるキーワード『非接触』『バーチャル』『無人』『遠隔』など…

上記キーワードを絞って『遠隔医療』で連想される銘柄は…

  1. エムスリー(証券CD:2413)医療人材大手、LINEと共同でオンライン医療会社を設立
    https://www.buffett-code.com/company/2413/
  2. テクマトリックス(証券CD:3762)アプリ開発が主力、遠隔医療に参入
    https://www.buffett-code.com/company/3762/
  3. メドピア(証券CD:6095)医療人材系、傘下企業で遠隔診療のプラットフォーム開発
    https://www.buffett-code.com/company/6095/
  4. メディカル・データ・ビジョン(証券CD:3902)医療データのネットワークサービス
    https://www.buffett-code.com/company/3902/
  5. ブイキューブ(証券CD:3681)Web会議が主力、遠隔服薬指導に参画
    https://www.buffett-code.com/company/3681/
  6. イグニス(証券CD:3689)コミュニティビジネスが主力、遠隔画像診断に参入
    https://www.buffett-code.com/company/3689/

時価総額100億円前後で抜粋すると…

  1. ポート(証券CD:7047)オンラインメディアが主力、遠隔診療サービスに参入
    https://www.buffett-code.com/company/7047/
  2. データセクション(証券CD:3905)医療プロジェクトにAI画像分析で参画
    https://www.buffett-code.com/company/3905/
  3. MRT(証券CD:6034)医療人材系、オプティムと共同開発した遠隔診療サービス提供
    https://www.buffett-code.com/company/6034/
  4. イメージ ワン(証券CD:2667)医療画像ネットワーク、電子保管が主力
    https://www.buffett-code.com/company/2667/

オンライン医療において、『遠隔診療』は営業インフラがあるエムスリーが圧倒的に強いので、同じ人材系のメドピア、MRTなどがシェア争いで対抗できるかが鍵!

その他(AI画像診断、ロボット治療など)は未だ開発途上であるので経過観察要。

いずれにしても、市場規模が大きい医療分野への参入はこれからも進むと予想!

 

コンタクトレステック』は冒頭のYouTubeの中でも例をとりあげており、まだまだ切り口はたくさんあるので調査に時間がかかりそう…

 

 

メガトレンド6

デジタルレンディング
テクノロジーが仕掛ける「血行促進」

FinTechが進み、オンライン完結型の融資が増加傾向…

想定されるキーワード『クラウド会計(融資紹介)』『ソーシャルレンディング』など

クラウド会計』で連想される銘柄は…

  1. マネーフォワード(証券CD:3994)クラウド会計大手
    https://www.buffett-code.com/company/3994/
  2. フリー(証券CD:4478)クラウド会計・労務大手
    https://www.buffett-code.com/company/4478/

オリックスグループ『弥生』も含めた3強で寡占化進行。

 

続いて『ソーシャルレンディング』で連想される銘柄は…

  1. SBIホールディングス(証券CD:8473)ネット証券大手。傘下にレンディング会社有り
    https://www.buffett-code.com/company/8473/
  2. ケネディクス(証券CD:4321)不動産ファンド運営
    https://www.buffett-code.com/company/4321/
  3. GA technologies(証券CD:3491)不動産事業、ファンドも運営
    https://www.buffett-code.com/company/3491/
  4. LIFULL(証券CD:2120)不動産情報サイト運営、ファンドも運営
    https://www.buffett-code.com/company/2120/
  5. マクアケ(証券CD:4479)クラウドファンディングのプラットフォーム運営
    https://www.buffett-code.com/company/4479/

時価総額100億円前後で抜粋すると…

  1. ロードスターキャピタル(証券CD:3482)不動産投資事業、ファンドも運営
    https://www.buffett-code.com/company/3482/
  2. ZUU(証券CD:4387)金融メディア運営、レンディング事業に参入
    https://www.buffett-code.com/company/4387/
  3. プロパティエージェント(証券CD:3464)不動産販売事業、ファンドも運営
    https://www.buffett-code.com/company/3464/
  4. SAMURAI&J PARTNERS(証券CD:4764)レンディングサイト運営会社と連携
    https://www.buffett-code.com/company/4764/

不動産投資型が先行して上場しているが、『TATERU(証券CD:1435)』の不祥事以降は、業界全体で下げ基調。コロナによる先行き不透明で上昇機会を逸している。

非上場のレンディング会社も勃興していて、優勝劣敗もまだ判断がつかない状況。

レンディング(融資型)』だけではなく、『クラウドファンディング』全体は拡大路線。

将来のメインプレイヤー見極めは、もう少し経過観察が必要。

 

 

メガトレンド7

フルーガルイノベーション
危機で輝く逆境生まれの革新術

供給インフラが混乱して調達不足の状況下で『フルーガル(節約)』が進行

想定されるキーワードは本著内の例にある『3Dプリンター』…

3Dプリンター』で連想される銘柄は…

  1. キーエンス(証券CD:6861)計測制御機器大手、高精細3Dプリンターも手がける
    https://www.buffett-code.com/company/6861/
  2. 大同特殊鋼(証券CD:5471)機械素材メーカー、3Dプリンター用材料を提供
    https://www.buffett-code.com/company/5471/
  3. ADEKA(証券CD:4401)化学素材メーカー、3Dプリンター用樹脂を提供
    https://www.buffett-code.com/company/4401/
  4. 澁谷工業(証券CD:6340)充填装置大手、バイオ3Dプリンターを手がける
    https://www.buffett-code.com/company/6340/
  5. ソディック(証券CD:6143)機械メーカー、金属3Dプリンターを手がける
    https://www.buffett-code.com/company/6143/
  6. 群栄化学工業(証券CD:4229)素材メーカー、高耐熱3Dプリンター材料を提供
    https://www.buffett-code.com/company/4229/

時価総額100億円前後で抜粋すると…

  1. ローランド ディー.ジー.(証券CD:6789)歯科用3Dプリンターを手がける
    https://www.buffett-code.com/company/6789/
  2. 白銅(証券CD:7637)3Dプリンターによる製造受託
    https://www.buffett-code.com/company/7637/
  3. 虹技(証券CD:5603)鋳物製造販売、3Dプリンターによる鋳型製造
    https://www.buffett-code.com/company/5603/
  4. JMC(証券CD:5704)3Dプリンターでの製造販売が主力、医療分野に需要増
    https://www.buffett-code.com/company/5704/

グレートグロース株のキーエンスは別格として、ADEKA澁谷工業以外は業績も低調。2017〜2018年をピークにダウントレンドになっている。

ただし、今後は医療分野においては再生医療などの需要増は見込まれるので、それに関連する製造・素材メーカーは経過観察が必要。

 

 

『アフターコロナ』を読んで

コロナによって新しいことが生み出されたというよりは、制限されたことによる優先順位に変更で、数年先の需要が一気に前倒しになったのだと思います。

人材不足は採用ではなく、AIなどの代替で補う時代へ急速に進んでしまいそう。DX関連(IoT、ビッグデータ、AI、ICT、RPAなど)は急激な需要増を見逃さないようにしたいですね。

キーワードだけを抜粋したので、中身にはあまり触れていませんが、有識者のインタビューページもあって見応えはあります。興味があれば是非読んでみてください。

 

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