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【注目】『アフターデジタル2』を読んでみた!【銘柄連想】

2021年1月31日

 

2020年は大変な年だった…

コロナ禍によって、人生の大きな転換点となる出来事が目白押し…

株式市場に置いても、3月中旬にかけて未曾有の大暴落から…

想像を超える反発で大幅上昇(”V字”というより”レ字”かな…)

結果…2020年の持株は上昇したけど…

2021年はどうなるだろう…

心配しても仕方ないから、自分のライフワークは変わらず…

今年も読んでおもしろかった”おすすめ本”の内容から、キーワードで連想ゲーム!

 

 

I.紹介(おすすめ本)

アフターデジタル2 UXと自由

経済界のリーダーが絶賛(結構、賛否はあるけど…)した「アフターデジタル」の続編。2020年は”デジタル化”が大きく動き出した年であり、興味はあるけどピンときていない状態の時に目に入った…
第一章で前作の内容アップデートして本題に入るので、前作を読んでいなくても流れは掴める!

 

↓前作はこちら

 

 

内容は5章で構成

第1章は、前作販売から1年半経過しており、アフタデジタルの概念をブラッシュアップ。

第2章は、変化する産業構造の中で成功企業の事例を深ぼって紹介。

第3章は、日本におけるアフターデジタルにおける誤解や陥りやすい幻想を説く。

第4章は、DXのあるべき姿を提起。

第5章は、日本的アフターデジタルの提案。

(補足)
OMO(Online Merges with Offline ; オンラインとオフラインの融合)
▶︎アフターデジタル時代(常にオンラインとつながる)に適したマーケティング思考
・UX(User experience ; 製品利用等によるユーザー体験)選択の自由がポイント!

 

単純な言葉にまとめましたが、本著のボリュームは結構あるので伝言ゲームは難しい…

詳細を知りたい方は読まれた方が早い!!

 

本記事は紹介した本著の内容を細かく深ぼるのではなく、気になったキーワードから連想する日本企業をピックアップする流れ。注目すべき銘柄をチェックするきっかけ作りが目的…あしからず…

尚、ピックアップした銘柄の直近データチェック用として、今回も『バフェット ・コード』をリンク先に利用しています。(感謝

 

 

Ⅱ.連想(キーワードから連想)

本著からキーワードを抜粋

スーパーアプリになり得るサービスは、毎日利用される…

  • ペイメント
  • MaaS
  • コミュニケーション

の3つに大別

スーパーアプリ

⬇️日本で”スーパーアプリ”を連想する企業は…

  1. ソフトバンクグループ(9984)PayPay”運営会社の株式50%保有。
    https://www.buffett-code.com/company/9984/
  2. Zホールディングス(4689)SBG子会社ソフトバンク傘下の持株会社。
    連結子会社にヤフーZOZOetc。LINEとの経営統合で”LINE Pay”を実質運営。
    https://www.buffett-code.com/company/4689/

日本は良くも悪くも平均的な企業が多い…その中でも”スーパーアプリ”に近いのは、”PayPay”と”LINE”ぐらいではない?ヤフーLINEの経営統合でまだ役割は不明確だけど、お互いの良い点を合わせると一歩抜け出ているのは皆が思っているところ…給与デジタル払いの解禁というビッグニュースもあって、受け皿の有力候補でもあるから2021年も注目される。

懸念点は、ソフトバンクグループは事業会社ではなく投資会社であり、2020年も投資先の問題で株価の乱高下があって不安定…ホールドするには鉄の心臓が必要な気が…

 

ペイメント

ペイメント(payment ; 支払い)とは電子決済による取引等を指す…

⬇️”ペイメント”で連想する企業は…
(”PayPay”、”LINE Pay”以外)

  1. 楽天(4755)楽天ペイ”を運営。
    https://www.buffett-code.com/company/4755/
  2. 日本電信電話(9432)子会社NTTドコモが”d払い”を運営。
    https://www.buffett-code.com/company/9432/
  3. KDDI(9433)au PAY”を運営。
    https://www.buffett-code.com/company/9433/
  4. メルカリ(4385)メルペイ”を運営。
    https://www.buffett-code.com/company/4385/
  5. GMOペイメントゲートウェイ(3769)総合決済”PGマルチペイメントサービス”を提供。
    https://www.buffett-code.com/company/3769/
  6. デジタルガレージ(4819)QR決済”クラウドペイ”を提供。
    https://www.buffett-code.com/company/4819/
  7. ビリングシステム(3623)WeChatミニプログラムに決済機能を提供。
    https://www.buffett-code.com/company/3623/
  8. かっこ(4166)オンライン決済の不正対策サービス”O-PLUX”を提供。
    https://www.buffett-code.com/company/4166/

金融事業は高収益を上げている楽天QR決済の中でも”楽天ペイ”のシェアは”PayPay”に次いで2番目と思っていたより利用率は高い。非接触決済でも”楽天Edy”がトップであり、スマートフォンでの決済では優位的な位置にいる。

懸念点は、設備投資が計画通りに進まず、軌道修正している携帯事業…大手3社の価格引き下げの火付け役になるはずが、結果は菅政権の介入によって値下げが動いた事実…ただ、5Gが本格的に利用される時期は大容量に時代になる▶︎容量無制限2,980円が継続されるなら大きな武器になるのは確か…それまで耐えられるか注目!

個人的には、ビリングシステムかっこの取り組みに興味あり。

ビリングシステムは国内外のライブコマースでの決済機能に入り込んでいて、いつか売上が急激の伸びる時期がくると予想。かっこの不正注文検知サービス”O-PLUX”は本キーワードのど真ん中にある企業…2020年の順調に利用者を伸ばしていたが、GMOとの連携で2021年は伸びがもっと加速すると思う。

 

MaaS

MaaS(Mobility as a Service)とは、電車やバス、タクシーなどの公共交通機関とITを結びつけて、シェアリングなどの便利なサービスを提供する仕組みを指す…

⬇️”MaaS”で連想する企業は…

  1. トヨタ自動車(7203)SBとの共同出資会社でライドシェアビジネスを狙う。
    https://www.buffett-code.com/company/7203/
  2. パーク24(4666)駐車場大手。カーシェアリングに積極投資。
    https://www.buffett-code.com/company/4666/
  3. ディー・エヌ・エー(2432)タクシー配車シェアリングなど総合的に展開。
    https://www.buffett-code.com/company/2432/
  4. 東日本旅客鉄道(9020)MaaS事業で”Suica”連携を進める。
    https://www.buffett-code.com/company/9020/
  5. 東急(9005)MaaS事業で郊外型、観光型などの開発を進める。
    https://www.buffett-code.com/company/9005/
  6. 小田急鉄道(9007)MaaSアプリ”EMot”運用。JR東と実験で連携。
    https://www.buffett-code.com/company/9007/
  7. ジョルダン(3710)乗換案内展開。大阪府とスマートシティ推進で連携。
    https://www.buffett-code.com/company/3710/
  8. 駅探(3646)交通情報提供サービス。北海道で産学連携のMaaS事業に参画。
    https://www.buffett-code.com/company/3646/

コロナ禍によって2020年は最悪な年となった旅客業…関連企業も含めて大幅減益は避けられず、元の状態に戻る日も見えない…それと反比例でデジタル化が加速していくので、未来の需要として”MaaS”を成功させるしかない状況…

MaaS”事業は、開発フェーズで売上・利益がいますぐ伸びる状況ではないので、個人投資家が投資を検討する時期としては早いが、実用化される時期も近いので経過観察はすべき。

個人的には、パーク24が気になる。2019年までは順調に推移していたが、2020年は大幅な赤字に転落して、過去の最高値から50%を割り込むまで株価が下落しているが、年々需要が上昇しているカーシェアの分野では圧倒的なシェアを築いている。10年スパンでサブマリン上昇する可能性は十分秘めているので注目せざるを得ない…株価も値頃だし、仕込むには良い時期かなと…

↓8月の記事でも”カーシェア ”にふれています

【投資分析】日本経済の予言本を読んでみた!トヨタショック?

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デジタルの浸透によって政府の社会機構も、体験提供型やサービス型になっていく傾向。SaaSやMaaSと同様「GaaS」(Government as a Service ; サービスとしての政府)▶︎多様化するユーザー(国民)に対応する行政サービスを提供する考え…

GaaS

⬇️”GaaSで連想する企業は…

  1. NEC(6701)ITサービス大手。官公庁へのシステム導入は多岐にわたる。
    https://www.buffett-code.com/company/6701/
  2. NTTデータ(9613)SIer大手。公共、金融向けのシステム導入に強い。
    https://www.buffett-code.com/company/9613/
  3. チェンジ(3962)子会社がふるさと納税仲介サイト”ふるさとチョイス”を運営。
    https://www.buffett-code.com/company/3962/
  4. TKC(9746)地方公共団体向けの情報サービスの開発導入が強み。
    https://www.buffett-code.com/company/9746/
  5. キャリアリンク (6070)人材派遣。官公庁・公共向けに強み。
    https://www.buffett-code.com/company/6070/
  6. サイバーリンクス(3683)官公庁向けのクラウドサービスに強み。
    https://www.buffett-code.com/company/3683/
  7. スマートバリュー(9417)行政手続きの電子化を手がける。
    https://www.buffett-code.com/company/9417/
  8. ITbookホールディングス(1447)マイナンバー関連での他機関連携の受注に強み。
    https://www.buffett-code.com/company/1447/

行政のデジタル化は国家政策であり、2021年は事業が加速する業界。ただ、チェンジキャリアリンクなど有望な銘柄は、既に株価が一段高になっており、二段ロケットを発射するには材料がもっとほしいところ…

マイナンバーカードは、しばらくは利用が低迷していたが、2020年の給付金申請で再度注目▶︎2021年(令和3年)から健康保険証としての利用が始まり、2024年度末までには運転免許証との一体化も控えていて、直近では賛否はあるが、コロナワクチン接種状況とのひも付けが検討されている…

ITbookホールディングスは注目しているが、マイナンバーの話題が出るたびに暴騰落をしているので落ち着いて保有できない心理。本業の地盤調査改良事業が落ち込みで赤字転落しており、トレンド銘柄であっても買いづらい状況。

 

 

 

GAFAに頼りすぎず、テクノロジーをまとったブランドが中間業者をなるべく挟まず顧客とダイレクトにつながり始める▶︎「D2C」(Direct to customer)という概念…

D2C

⬇️”D2C”で連想する企業は…

  1. オイシックス・ラ・大地(3182)青果、ミールキットを中心とした食品の宅配。
    https://www.buffett-code.com/company/3182/
  2. ポーラ・オルビスホールディングス(4927)傘下オルビスは化粧品通販大手。
    https://www.buffett-code.com/company/4927/
  3. 北の達人コーポレーション(2930)化粧品・健康食品”北の快適工房”を展開。
    https://www.buffett-code.com/company/2930/
  4. プレミアムアンチエイジング(4934)エイジングケア”DUO”を中心に展開。
    https://www.buffett-code.com/company/4934/
  5. I-ne(4933)植物由来ブランド”BOTANIST”を展開(最近は店でも売っているけど…)
    https://www.buffett-code.com/company/4933/
  6. ロコンド(3558)アパレルEC事業が主力。D2Cブランド強化。
    https://www.buffett-code.com/company/3558/

化粧品は目的買いなので”D2C”と相性が良い。2017年には北の達人コーポレーションが注目されて大きく上昇したが、2020年はI-neプレミアムアンチエイジングが上場。個人的にも化粧品業界と関わりがあって、「クレンジングバームで注目のDUOの会社が上場したんだ」って親近感…

 

D2C関連▶︎自社サイト構築▶︎ECプラットフォーム
⬇️”ECプラットフォーム”で連想する企業は…

  1. GMOインターネット(3182)インターネットインフラ事業大手。
    https://www.buffett-code.com/company/3182/
  2. テモナ(3985)サブスク事業のサポートサービス提供。
    https://www.buffett-code.com/company/3985/
  3. BASE(4477)ECプラットフォーム運営。2020年の株価上昇率は450%以上!
    https://www.buffett-code.com/company/4477/
  4. コマースOneホールディングス(4496)ECプラットフォーム運営。
    https://www.buffett-code.com/company/4496/
  5. インターファクトリー(4057)ECプラットフォーム運営。
    https://www.buffett-code.com/company/4057/
  6. Eストアー(4304)EC構築からマーケティングまで総合支援。
    https://www.buffett-code.com/company/4304/

2020年はコロナ禍によってネット購入の比率が高まった年。Amazonがさらに増収する中、アンチAmazonのとして旗頭としてShopifyにも注目が集まった。日本では同業のBASEが注目され、過熱感は否めないが2020年を代表する上昇銘柄になった。

個人的にはインターファクトリーEストアーに注目。

インターファクトリーは大規模EC事業者向けのクラウド型ECプラットフォーム”ebisumart(エビスマート)”を展開しており、競合である世界的にシェアが高いShopifyも日本での展開がうまくいっていないみたいだし、今のうちにBASEに続いて飛躍する可能性も十分にある。

Eストアーは直近の伸び率が高く株価も上昇トレンドにある。2Q決算で通期で大幅増益が見込まれるので、さらなる株価の上昇も見込める。

 

D2C関連▶︎自社サイトの売上向上▶︎ECマーケティング
⬇️”ECマーケティング”で連想する企業は…

  1. ベクトル(6058)総合PR事業。D2Cプラットフォーム”インフルエンサーD2Cラボ”設立。
    https://www.buffett-code.com/company/6058/
  2. ユーザーローカル(3984)Webシステム分析システム”User Insight”をD2C企業に提供。
    https://www.buffett-code.com/company/3984/
  3. ピアラ(7044)ECマーケ支援。商品開発からD2Cまで支援。ライブコマース支援に注目!
    https://www.buffett-code.com/company/7044/
  4. クロス・マーケティンググループ(3675)支援サービス”D2C GROWTH PARTNER”提供。
    https://www.buffett-code.com/company/3675/
  5. サイバー・バズ(7069)UGC(ユーザー投稿)活用するサービス”UGCファクトリー”設立。
    https://www.buffett-code.com/company/7069/
  6. トレンダーズ(6069)マーケ支援。SNS世代向けD2Cブランド”She Share Story”も展開
    https://www.buffett-code.com/company/6069/

2020年はSNSを中心としたECマーケティングが表面化…インフルエンサーによるマーケティングも他人事に感じていたが、取り組む企業も増えてきている…

将来は今よりも接客販売が減り、ライブコマースによる販売は増えるのは確か。中国ではライブコマースが絶好調であり資生堂など大企業が相次ぎ参入している。続いて中小企業も参入する上で、支援する企業の需要は今よりも高まる。上記企業の資料を読んでいるが、個人的にはピアラがおもしろい…

 

 

WeChatが始めたミニプログラム…

  1. EC付きの会員証機能
  2. レジの代わりにスマートフォンで商品バーコードを読み取って会計できる、コンビニエンスストア用「スマホレジ」機能
  3. 飲食店のメニュー機能
  4. 住宅内見をVRで実施できる機能 …

スマホレジ

⬇️”スマホレジ”に関連する企業は…

  1. イオン(8267)専用スマホ活用の商品会計”レジゴー”展開。
    https://www.buffett-code.com/company/8267/
  2. ローソン(2651)ローソンアプリにレジ機能搭載▶︎自分のスマホで商品会計。
    https://www.buffett-code.com/company/2651/
  3. リテールパートナーズ(8167)山口県本社の地方スーパー。2019年からスマホレジ実験導入。
    https://www.buffett-code.com/company/8167/
  4. 富士通(6702)イオン傘下スーパーで導入のスマートPOSアプリ開発を手がける。
    https://www.buffett-code.com/company/6702/
  5. 伊藤忠テクノソリューションズ(4739)CTCスマホレジ決済サービス”を提供。
    https://www.buffett-code.com/company/4739/
  6. スマレジ(4431)販売店向けにiPad/iPhoneアプリ利用のレジ機能提供(顧客利用ではないけど…)
    https://www.buffett-code.com/company/4431/

人材不足もあって、セルフレジセミセルフレジ(商品スキャンは店舗従業員▶︎商品会計は顧客)の導入も進んでいたが、2016年に発表されたAmazon非接触型店舗の”Amazon Go”が衝撃だった…スマートレジの概念が崩れ、一気に未来に進んだ気がした…

スマホレジ”って聞いたときも最初は懐疑的であったが、セルフレジの時よりも抵抗感が少なく、アクティブ女子の評価は高い…レジ待ちのほうが苦痛みたい…

スマホレジ”で言えば、イオンローソンのイメージ…特にローソンはでAmazon Goのようなレジなし店舗ローソンGO”の試験も始めており、スマートレジの開発に積極的で注目度が高い!

 

 

結論から言うと、本著を読んだ人は、従来の日本的思考ではアフターデジタル時代に世界で活躍する企業は生まれづらいから、日本企業の銘柄を探さないだろうね…でもね…日本人として日本企業の可能性を否定はできないからね…細かいことは気にせず、前に進もう!

今回は全部で50銘柄を連想▶︎新たに日々株価チェックする銘柄も増えて👍…もっと調べようっと…

 

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