読んでも理解できないものってある!
先月(2020年2月)に何気無く買って、時間があるときに何回も読み返しているけど…
うそのような未来の話にパニック。
加速的に進歩する未来…
自信満々だからウソをついているわけでもないし…
現状の延長線上には未来はなく…
新しく価値が創造される。
まあ、一回読んでみて!開いた口が塞がらないから…
I.紹介(おすすめ本)
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
内容は3部(14章)で構成
第1部「コンバージェンス」の破壊力
-THE POWER OF CONVERGENCE-
第1章 「コンバージェンス」の時代がやってくる
▶︎いきなり空飛ぶ車からスタート。可能性ではなくて現実になるんだって…
第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 1
▶︎”ムーアの法則”もそろそろ終わるんじゃないって言われているけど、”エクスポネンシャル(指数関数的…直線的ではなく指数関数のようなカーブを描く急上昇)”な思考はもっと上を行く。成長サイクル=デジタル化→潜行→破壊→非収益化→非物質化→大衆化を理解すると見えてくる…スマホの発展が一番の教材かな。
第3章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 2
▶︎拡張現実(AR)、3Dプリンティング、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーなど聞いたことがある題目だけど、事例にあげている内容が初めてすぎる…頭痛てー。
第4章 加速が“加速"する
▶︎推進力のひとつは時間の節約。PC起動ってストレスだけど、Macの起動が早い。Appleが世に与えた時間の節約だね。そして当たり前だけど潤沢な資金。クラウドファンディングで難易度は下がっている。
第2部 すべてが生まれ変わる
-THE REBIRTH OF EVERYTHING-
第5章 買い物の未来
▶︎小売はすごい勢いで変化している。主流がディスカウントからデジタル化にシフトしていて、パラダイムシフトはまだ途中段階。お店に入って、欲しい商品をバッグに入れて外に出ると、口座の暗号資産から支払われる可能性…レジ係はなくなる未来。
第6章 広告の未来
▶︎広告はGoogleとFacebookで寡占する時代。TVコマーシャルからネット媒体にシフトして、次は空間に映し出される時代へ突入。AR対応メガネを皆が持つ時が来るのかね。
第7章 エンターテインメントの未来
▶︎自分たちの時代はTVだけど、子供たちはYouTubeなどのストリーミングが主体。次は、仮想現実(VR)で体感する時代へ進む。充実するけど、元々持っている能力は退化しそう…
第8章 教育の未来
▶︎教室が消え、アンドロイド教師が生まれる…ノートPCで教育的アプリやゲームで学ぶ…未来の社会科見学はVRで世界遺産を巡る…エクスポネンシャルが過ぎる!
第9章 医療の未来
▶︎人体の部品を変える?…移植がなくなり、動物の臓器をゲノム編集し、3Dプリンティングでスキャフォールド(足場)を作って、幹細胞を使って再生…外科手術の根本が変わる。
第10章 寿命延長の未来
▶︎老化を克服し、健康寿命が伸びるかもしれない。人類の永遠のテーマである寿命延長…アンチエイジングのレベルが深化。この部分は知識がなさすぎてうまく説明できない。読んだほうが早いかな。
第11章 保険・金融・不動産の未来
▶︎自動車保険は人的ミスが主としているから、自動運転が進めば必要なくなる。収入は暗号資産か投資に振り分けられ、VRとAIで家を買う未来…その世界に人は必要か?
第12章 食料の未来
▶︎調理は完全自動で一流シェフの味を堪能する未来。材料の仕込みも皿や容器も3Dプリンターで作るの?これは家庭だけの変化の話ではなく、今ある流通そのものが変わる。ビルが農場になる時代だってよ…
第3部 加速する未来
-THE FASTER FUTURE-
第13章 脅威と解決策
▶︎今日の最も重大なリスクに挙げられるのは「水危機、生物多様性の喪失、異常気象、気候変動、環境汚染」とエコロジカル(生態学的)だ。この章はとっても興味深い…わかりやすいエコ発電だけではなく、今は見えていない課題の取り組みも挙げている…読む価値あり!!
第14章 5つの大移動がはじまる
▶︎環境問題で約7億人の人が移住するようになるって…その次は、バーチャル世界への移住、そして宇宙への移住…そして、本著の終着点である結論に続く。とても刺激的な内容でにわかには信じがたいが、受け入れる時代がすぐそこまで来ているのか…
以上、単純な言葉にまとめましたが、詳細を知りたい方は読まれたほうが早い!!
本記事は紹介した本著の内容を細かく深ぼるのではなく、気になったキーワードから連想する日本企業をピックアップする流れ。注目すべき銘柄をチェックするきっかけ作りが目的…あしからず…
尚、ピックアップした銘柄の直近データチェック用として、今回も『バフェット ・コード』をリンク先に利用しています。(感謝)
Ⅱ.連想(キーワードから連想)
本著からキーワードを抜粋
蓄電池
スマホやノートPCの増加でリチウムイオン電池の需要は大きくなったけど、電動自動車の推進で安定的に小型化できる”全固体電池”が注目されている。益々発展が必至な業界。
⬇️蓄電池関連で気になる連想企業は…
- ニチコン(6996)コンデンサ等の製造。小型リチウムイオン二次電池『SLB』を開発。
https://www.buffett-code.com/company/6996/ - マクセルホールディングス(6810)コイン型全個体電池を開発中。
https://www.buffett-code.com/company/6810/ - FDK(6955)SMD対応小型全固体電池『SoliCell』の量産開始
https://www.buffett-code.com/company/6955/
全固体電池は、村田製作所、TDKや自動車業界、造船業界などたくさんの企業は参入している。拡大期であり、競争環境になるのはまだ先になるだろう。
マクセルは課題事業も多く、最近は業績も厳しいように見えていたが、不採算事業の他社への譲渡など企業再生が進行している。全個体電池の量産をきっかけに上昇するか見てみたい。FDKもマクセル同様に業績の右肩下がりで厳しい印象であったが、量産発表で再注目。
老舗の電池メーカーが復活するか注目の業界!
センサー
IoTが進行する世の中、制御の要はセンサー。住居、交通、医療などいろんなところに広がる。
⬇️センサー関連で気になる連想企業は…
- ソリトンシステムズ (3040)ITセキュリティ。センサーに注力。
https://www.buffett-code.com/company/3040/ - 芝浦電子(6957)温度・湿度等のセンサー製造。
https://www.buffett-code.com/company/6957/ - SEMITEC(6626)電子部品製造。温度センサーを提供。
https://www.buffett-code.com/company/6626/
IoTの進化は凄まじく、今後は深化していく。
ソリトンシステムズはネットセキュリティの印象が強いが、物流の追跡可視化するシステムも手がけており、センサーユニットの開発も行っている。ネットとリアル双方の一体的情報の蓄積が、新しいサービスを生み出す可能性を感じている。センサーが作れるのではなく、センサーをどう活かすかがミソかな。
ロボティクス
知らない間にロボットはいたるところに…エンターテイメントだけのものではなく、生活に必要な業務代替をするのだ。この流れは止まらない。
⬇️ロボティクス関連で気になる連想企業は…
- SYBERDYNE(7779)世界初の装着型サイボーグ『HAL』を開発
https://www.buffett-code.com/company/7779/ - FRONTEO(2158)人工知能『KIBIT』で”AI×自然言語”を作り出す。
https://www.buffett-code.com/company/2158/ - エーアイ(4388)音声合成サービス。ロボットに声を与える。
https://www.buffett-code.com/company/4388/
ロボットは人のためになるから開発が進む。
必ずコミュニケーションをとる方向に進むから、人とロボットの意思疎通がを促進する技術が発展。そういう意味では、FRONTEOやエーアイはおもしろいと感じる。FRONTEOの『認知症診断支援システム』などAI医療機器メーカーとして発展する流れは注視したいし、法人向け中心であるエーアイの個人利用向け音声読み上げソフト『A.I.VOICE』は興味津々!
拡張現実(AR)/仮想現実(VR)
もう映画だけの世界ではない。非接触が常態化していく世の中で、生活を豊にする必須のツール。ゲームにとどまらず、買い物やビジネスの中でも日常的な時代になる。大衆化は近い?
⬇️AR /VR”関連で気になる連想企業は…
- サイバーネットシステム(4312)ソフトウェア開発。AR/VR開発。
https://www.buffett-code.com/company/4312/ - グレイステクノロジー(6541)MR利用のAIマニュアル『GRACE VISION』展開。
https://www.buffett-code.com/company/6541/ - Kudan(4425)ソフトウェア開発。人口知覚アルゴリズムの提供。
https://www.buffett-code.com/company/4425/ - エムアップHD(3661)子会社がVRコンテンツのプラットフォーム『VR MODE』設立
https://www.buffett-code.com/company/3661/ - gumi(3903)オンラインゲーム開発。VR領域の投資育成。
https://www.buffett-code.com/company/3903/ - カヤック(3904)Web制作。VR事業の積極参入。
https://www.buffett-code.com/company/3904/
Kudanは自立走行型ロボットにもSLAM(Simultaneous Localization and Mapping=位置特定と地図作成を同時に行う技術)を導入しておりロボティクス関連企業でもある。モバイルAR向け開発キット『Kudan AR SDK』の今後の進展にも注目。
面白法人カヤックは変わった会社風土のほうが注目されているが、VRの実績も着実に積み上げていて本業にも注目するべき。
3Dプリンター
初めて見たときは画期的であったけど限定的でもあったが、医療では人口臓器を想像以上の早さで3D印刷できるところに来ている。住宅材料も作るんだよ。すごくない?
⬇️3Dプリンター関連で気になる連想企業は…
- ADEKA(4401)化学素材メーカー。3Dプリンター用樹脂を提供。
https://www.buffett-code.com/company/4401/ - ソディック(6143)機械メーカー。金属3Dプリンターを手がける。
https://www.buffett-code.com/company/6143/ - 澁谷工業(6340)充填装置大手。バイオ3Dプリンターを手がける。
https://www.buffett-code.com/company/6340/
業界として海外で遅れている業界ではあるが、医療など細分化されていく過程で日本企業にもチャンスがあるかなと感じる。
澁谷工業は回転寿司のベルトなどのイメージが強いけど、立体的な組織や臓器を製造する『バイオ3Dプリンター』などの再生医療分野の開発も手掛けている。まさに本著の医療の未来で描かれていた内容の中心にある技術…俄然注目。
ゲノム編集
ゲノム(遺伝情報の総体)を改変することは倫理的で難しいが、人生が変わるかもしれない事を多く秘めている。遺伝子組換えに対する国民の不信感があるため、違いも含めた情報発信が重要。
⬇️ゲノム編集関連で気になる連想企業は…
- JCRファーマ(4552)創薬ベンチャー。遺伝子治療に取り組む。
https://www.buffett-code.com/company/4552/ - ジーエヌアイグループ(2160)創薬ベンチャー。ゲノム解析を得意とする。
https://www.buffett-code.com/company/2160/ - プレシジョン・システム・サイエンス(7707)全自動遺伝子検査装置を開発。
https://www.buffett-code.com/company/7707/ - タカラバイオ(4974)ゲノム編集受託サービス展開。
https://www.buffett-code.com/company/4974/ - コスモ・バイオ(3386)ゲノム編集受託サービス展開。
https://www.buffett-code.com/company/3386/ - トランスジェニック(2342)遺伝子改変マウスの作成受託サービス展開。
https://www.buffett-code.com/company/2342/
コロナ禍におけるPCR検査でも馴染みがある企業が並ぶ。バイオ銘柄って起伏が激しいから安心して銘柄保有できないけど、いろんな意味で夢があるから注目。
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実はキーワード抜粋も前半部分が中心で、まだまだ余地はあるけど、今回はこのあたりで…
本著は最先端の現場を語っている内容なので、より具体的でおもしろかった…
自分の子供も興味津々で読んでるよ!
▼”エクスポネンシャル”って初めて聞いたよ…タメになるね!