気になる企業の決算説明資料で考察!
金融目線というよりは、打ち手がおもしろいかという個人的視点で見て、振り返りができる勘弁的なメモになるようにしたいと思っています。
↓今回の企業は7月の記事でふれています
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【投資分析】日本経済の予言本を読んでみた!トヨタショック?
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気になる企業
出典:企業HP 製品情報ページ(https://www.tmex.co.jp/)
- 多摩川ホールディングス(6838)
https://www.buffett-code.com/company/6838/
通信機器の製造販売を軸に、再生可能エネルギー事業を強化。
出典:2021年度3月期 第2四半期決算説明会 28・29頁
競合状況
キーワードを挙げるとすれば…
- ”5G向け通信機器”
- ”クリーンエネルギー”
⬇️”5G向け通信機器”関連で注目する企業は…
- アンリツ(6754)通信機器大手。電子計測器に強み。
https://www.buffett-code.com/company/6754/ - エヌエフホールディングス(6864)制御技術に強みを持つ電子機器メーカー。
https://www.buffett-code.com/company/6864/ - santec(6777)光測定器・光部品関連。5Gで注目。
https://www.buffett-code.com/company/6777/ - リーダー電子(6867)電子計測期専業メーカー。
https://www.buffett-code.com/company/6867/ - アルチザネットワークス(6778)通信計測器開発。
https://www.buffett-code.com/company/6778/
⬇️”クリーンエネルギー”関連で注目する企業は…
- イーレックス(9517)電気小売りが主力。バイオマス発電所を保有。
https://www.buffett-code.com/company/9517/ - ウエストホールディングス(1407)再生可能エネルギー事業と電力事業の2本柱。
https://www.buffett-code.com/company/1407/ - レノバ(9519)再生可能エネルギーに注力。
https://www.buffett-code.com/company/9519/ - グリムス(3150)省エネコンサル、電力小売。
https://www.buffett-code.com/company/3150/ - エフオン(9514)省エネコンサル。バイオマス発電を手がける。
https://www.buffett-code.com/company/9514/
上記より以下2社を比較対象として選択。
- アルチザネットワークス(類似…双方ともに5G関連で注目)
- レノバ(類似…双方ともに自社での発電事業展開)
直近の業績
直近の四半期実績は…
⬇️多摩川HD https://kabutan.jp/stock/finance?code=6838
⬇️アルチザNW https://kabutan.jp/stock/finance?code=6778
⬇️レノバ https://kabutan.jp/stock/finance?code=9519
出典:Kabutan決算情報
多摩川HDは直近の2Q決算は不安になるが1Qとの通期では増収。ストック性も未だ高くないので、四半期単位でみるのは難しいが、計画の期ズレなどは外部からでは予想しづらいので全く読めない…
アルチザNWは四半期単位の業績にクセがあって素人には読みづらいが、増収増益傾向である模様。正直1Qだけでは判断しづらいので2Q決算まで様子を見たい。
レノバは利益は不安定ながらも増収傾向は継続。業績以上に株価が上昇しており、長期トレンドではあるが急激な暴落もありそうで怖い状態。
出典:バフェット ・コード_企業ページ(12月11日時点)
2020年2月の暴騰落は記憶に新しい…7月下旬の記事でふれた時は株価2,300円前後。その後は株価1,800円台をつけた後〜2,400円を超えるところまで上昇していたが、2Q決算開示後に急落。
通期で増収増益予想は崩していないが、前期の伸長を鑑みると正直に期待外れ…再生可能エネルギー事業は業績がまだ不安定であるなと認識!
いずれにしても、”5G”、”クリーンエネルギー”関連という二つのトレンドを持ちながら乗り遅れている。
今後の見通し
”2021年度3月期 第2四半期決算説明会資料”を見てみると…
出典:2021年度3月期 第2四半期決算説明会 5・6頁
業績はまだまだ投資期であるので不安定であるのは確か…トピックスと見ても重点施策は提携や投資事項。
出典:2021年度3月期 第2四半期決算説明会 8・9頁
”電子・通信用機器事業”は好調。公共プロジェクト関連が遅れるのは仕方がない部分、気になるところは”案件の大型化”。これは需要増における事象だし、ローカル5G案件はかきいれ時!
”再生可能エネルギー事業”は再注目時点で減益開示とは…運が悪い。ストック収入の比率を上げるまでは凸凹な業績推移は続くだろうね…
出典:2021年度3月期 第2四半期決算説明会 16・17頁
中期計画と見ると…通信事業は”ローカル5G”、再エネ事業は”小型風力”は強化施策のようだね。
IRでも出ていたけど、”小型原子時計”の開発は注目!提携内容を見ると再生可能エネルギー事業における発電所などでの精度向上が主目的のようだが、低コストを実現してスマホへの搭載となれば大きなビジネスになる。研究段階だから実用化は未だ先だけどね…
出典:2021年度3月期 第2四半期決算説明会 22・23頁
中期計画はパッと見はわかりづらいけど、再エネ関連の他社IR資料と見比べると非常に計画的であることが伺える。未だフェーズ1で成功するかわからない段階だけど、進捗はIRできっちり開示してほしいところ…
個人的には、”小型風力発電”を推しているけど、推す理由をもう少し訴求してほしいなと思う…
ふりかえりとして…
1Q決算では好調に見えたので2Qは以外…トレンド上昇の”5G”、”クリーンエネルギー”のダブルホルダーとして期待していただけに残念…
だけど…2021年以降もトレンド継続はしていく中で”乗り遅れ”を巻き返す機会は十分にある。業績が爆発するタイミングを見据えて定点観測!チェック銘柄としては継続!
↓7月末の記事で”物流の最適化”の関連企業としてふれています。
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