「日本経済は今後どうなるんだろう」って不安になりませんか。
この記事は、その日本経済の有識者などの見解を元に、投資先を連想する内容です。
厳しい業界もありますが、追い風の業界もたくさんあります。
ポジティブに、シンプルに、可能性を探ります!
今回は以下の本より、単純連想します。(全7記事のうち、第4弾目)
日本経済 予言の書
本著で書かれている2020年代に訪れる7つのショック
- アフターコロナ ショック
- トヨタショック
- 気候災害ショック
- アマゾンエフェクト
- 人口ピラミッドの崩壊
- ポピュリズムショック
- デジタルショック
を軸に日本経済の行方について予言を書かれています。
その予言を深ぼって悲観的になるのではなく、その予言から連想される業界を分析するきっかけにしようと思います。連想によって本著内容から大きく外れていきますが、それが狙いなのでご容赦ください。
予言の詳細を知りたい方は本著を買って読んでください。
今回も銘柄実績を見るためのリンク先には『バフェット・コード』を利用しています。感謝!
本著の予言4『アマゾンエフェクト』
本著に書かれている予測…
アマゾンエフェクトによって2020年代に経営が苦しくなる小売業態
- 以前から…世の中で消えていたのが書店…
- GMS(大型スーパー)、アパレルといった業種は業績を下げている…
- 家電量販店、ホームセンターといった業態でも売上が削り取られ…
- ドラッグストアは処方箋薬や市販薬といったネットに移行しない、ないししづらい需要がある点は強みですが、洗剤、紙おむつ、飲料といった日用品・食品の売上は他の業態同様にアマゾンに奪われていく危険性が…
さらに…
安心できないのが食品スーパー…
生鮮食料品は小売業の中でもリアル店舗が強みを持つ数少ない領域…
↓
アマゾンは参入を目指している…
逃れられる企業はないのか?
本著で書かれているアマゾンエフェクトから逃れられる小売業のキーワード抜粋すると…
- ネットとリアル店舗双方で強みを構築
- 独自の高いブランド力がある
- 自動車、住宅のような高額で扱いづらい(参入障壁が高い)
上記は、影響は受けるにしても、共存できる可能性がある。
共存できる業界
1.ネットとリアル店舗双方に強み
主要小売業の銘柄は…
- イオン(8267)流通大手
https://www.buffett-code.com/company/8267/ - セブン&アイ・HD(3382)流通大手
https://www.buffett-code.com/company/3382/ - ファーストリテイリング(9983)※「ユニクロ」「ジーユー」
https://www.buffett-code.com/company/9983/ - パン・パシフィック・インターナショナルHD(7532)※「ドンキホーテ」
https://www.buffett-code.com/company/7532/ - ヤマダ電機(9831)家電量販。
https://www.buffett-code.com/company/9831/ - ビックカメラ(3048)家電量販。
https://www.buffett-code.com/company/3048/ - エディオン(2730)家電量販。
https://www.buffett-code.com/company/2730/ - イズミ(8273)ショッピングセンター主力。
https://www.buffett-code.com/company/8273/ - ライフコーポレーション(8194)食品スーパー。
https://www.buffett-code.com/company/8194/ - ニトリホールディングス(9843)家具小売。
https://www.buffett-code.com/company/9843/
上記でネットとリアル店舗双方に強みがあるとすれば『ファーストリテイリング』、『ニトリホールディングス』の2社。ともに『SPA(製造小売)』という共通点がある。
では『SPA(製造小売)』で連想する銘柄は…
- 良品計画(7453)※『無印良品』
https://www.buffett-code.com/company/7453/ - アダストリア(2685)※アパレル『グローバルワーク、ニコアンド等』
https://www.buffett-code.com/company/2685/ - ジンズホールディングス(3046)※メガネチェーン『J!NS』展開。
https://www.buffett-code.com/company/3046/ - ハニーズホールディングス(2792)※アパレル『Honeys、CINEMA CLUB等』
https://www.buffett-code.com/company/2792/
独自性の代表格であった『良品計画』は、2019年から業績悪化が見られ、2020年7月には米国法人の破産もあって苦しい状況。復活を期待したい。
『ジンズホールディングス』はビジネスとしては興味深い。EC起点も取り入れ、IT投資も積極的。コロナウィルスもあって直近売上減が懸念点。
引用元:バフェット・コード 企業概要より
株価は比較的高め。withコロナでのビジネスモデルを確立させて、業績が上向けばおもしろい。経過観察はしばらく継続しようかなと。
2.独自性が高い
ブランド力で連想するキーワードは『百貨店』…
『百貨店』の主要銘柄は…
- 三越伊勢丹HD(3099)
https://www.buffett-code.com/company/3099/ - 高島屋(8233)
https://www.buffett-code.com/company/8233/ - エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)※『阪急百貨店』『阪神百貨店』
https://www.buffett-code.com/company/8242/ - J.フロント リテイリング(3086)※『大丸』『松坂屋』
https://www.buffett-code.com/company/3086/ - 丸井グループ(8252)※『OIOI』
https://www.buffett-code.com/company/8252/
たしかにブランド力は高いが、百貨店の市場は縮小傾向にありダウントレンド。割安であっても今後上昇する可能性は低い。
では『独自性が高い』で連想する銘柄は…
- アスクル(2678)文具通販。
https://www.buffett-code.com/company/2678/ - 大塚商会(4768)オフィス支援。文具通販『たのめーる』も展開。
https://www.buffett-code.com/company/4768/ - 神戸物産(3038)※『業務スーパー』展開。
https://www.buffett-code.com/company/3038/ - ワークマン(7564)作業服専門チェーン。アパレル強化。
https://www.buffett-code.com/company/7564/ - MonotaRO(3064)工具通販。
https://www.buffett-code.com/company/3064/ - 歯愛メディカル(3540)歯科医院向け通販や支援サービス。
https://www.buffett-code.com/company/3540/ - ビューティガレージ(3180)理美容向け通販や支援サービス。
https://www.buffett-code.com/company/3180/
『神戸物産』『ワークマン』『MonotaRO』は流通業界のグロース株の三羽ガラス。業績は好調だが株価は比較的高めの位置にある。デイトレはよいとして、長期投資としてはおいしいところは少ない。
『歯愛メディカル』は歯科医院向けを主力としたカタログおよびネット通販会社。歯科業界は虫歯になる子供も減少していることもあり、市場としては縮小傾向にある。旧態依然の業界だが、通販のシェアが年々拡大しており、コロナウィルスを追い風にしている。
引用元:バフェット・コード 企業概要より
上場時に高値を付けて以降、2500円〜3500円の間を推移していたが、2020年の5月以降に上昇傾向になっている。第一四半期決算が好調であっただけに、第二四半期以降の決算が注目される。
3.参入障壁が高い
高額で扱いづらいで思いつくのは『自動車』や『住宅』…
『住宅関連』で連想する銘柄は…
- 大和ハウス工業(1925)
https://www.buffett-code.com/company/1925/ - 積水ハウス(1928)
https://www.buffett-code.com/company/1928/ - 大東建託(1878)賃貸住宅大手
https://www.buffett-code.com/company/1878/ - 飯田グループHD(3291)2013年に6社が経営統合
https://www.buffett-code.com/company/3291/ - 住友林業(1911)
https://www.buffett-code.com/company/1911/ - 積水化学工業(4204)※『セキスイハイム』展開
https://www.buffett-code.com/company/4204/
業界として業績は微増だが、株価は下落している。将来不安が反映しているよう。長期投資対象としては難しいと感じる。
本著では高額で扱いづらいとあるが、送料の部分を考えると低価格も参入しづらいように感じる。低価格と言えば、代表格は『100円ショップ』か。
『100円ショップ』の主要銘柄は…
- セリア(2782)業界2番手
https://www.buffett-code.com/company/2782/ - キャンドゥ(2698)業界3番手
https://www.buffett-code.com/company/2698/ - ワッツ(2735)業界4番手
https://www.buffett-code.com/company/2735/ - レック(7874)日用品メーカー。100円均一が主力。
https://www.buffett-code.com/company/7874/ - アミファ(7800)雑貨メーカー。100円均一が主力。
https://www.buffett-code.com/company/7800/
100円均一はしばらく注目されてきていなかったが、『セリア』は2019年の秋口から、その他企業も2020年の3月以降は株価が上昇傾向。
引用元:バフェット・コード 企業概要より
2020年5月の月次も通常推移よりも上ブレして、さらに注目されている。不況下に強い業態であるため、しばらくは業績も順調に推移する可能性あり。
『アマゾンエフェクト』の未来
Amazonは便利である。
- 昔は本だけを買っていた(書店で買わなくなった)
- 最近は服も買っている(たまにしか服屋にいかなくなった)
- 子供のタブレット端末も買った(家電量販店に行く機会が減った)
Amazonを贔屓にしているわけではない。
できることが増えただけ…
こう思っている以上、アマゾンエフェクトは止まらない。
ただ、歴史上において大帝国が長く繁栄したことはない。
一昔前は『Walmart』に追随できる企業はなかったが…
今は両社で覇権を争っている。
ただ歴史は繰り返しているだけ…
また新しい企業が生まれる…
その企業を早くみつける楽しみ!
予言の根拠詳細を知りたい方は、本を購入して読んでくださいね。
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