気になる企業の決算説明資料で考察!
金融目線というよりは、打ち手がおもしろいかという個人的視点で見て、振り返りができる勘弁的なメモになるようにしたいと思っています。
参考資料として…
- 企業ホームページならびに決算説明資料(2020年度8月期決算説明会資料)
- 直近四半期実績の出典として『Kabtan』
- 直近データリンク先として『バフェット ・コード』
を利用しています。感謝です。
↓今回の企業は5月末と7月末の記事(スマート農業)でふれています
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気になる企業
出典:企業HP トップページ(https://www.seraku.co.jp/)
出典:2020年度8月期 決算説明会資料 4ページ
主力は売上の大部分を占めるシステムインテグレーション事業。ストックビジネスで安定した収入。
農業IT領域でIoTをベースにした農業向け環境モニタリングサービスの”みどりクラウド”が注目!!
IT技術者の自社育成にも定評があり、デジタル人材需要増の時流にのっている。
競合状況
『セラク』で連想するキーワードは…
- ”スマート農業”
- ”IoT(Internet of Things)”
- ”デジタル人材”
”スマート農業”で注目する企業は…
- オプティム(3694)AI・IoTサービスが主力。スマート農業支援サービスを手がける。
https://www.buffett-code.com/company/3694/ - イーサポートリンク(2493)生鮮流通管理を手がける。
https://www.buffett-code.com/company/2493/ - 農業総合研究所(3541)農産物流通プラットフォームを手がける。
https://www.buffett-code.com/company/3541/
”IoT”で注目する企業は…
- JIG-SAW(3914)データ監視サービス。”IoT組み込みエンジン”提供
https://www.buffett-code.com/company/3914/ - ブロードバンドタワー(3776)データセンター運用。IoTを強化。
https://www.buffett-code.com/company/3776/ - ピースリー(6696)プラットフォーム構築。IoTソリューション提供。
https://www.buffett-code.com/company/6696/
”デジタル人材”で注目する企業は…
- ラクス(3923)クラウド&IT人材事業。精算システム”楽楽精算”が成長の柱。
https://www.buffett-code.com/company/3923/ - セグエグループ(3968)セキュリティ&ITインフラ。子会社がSE派遣。
https://www.buffett-code.com/company/3968/ - Sun Asterisk(4053)デジタル化支援。IT人材の発掘・育成・紹介も手がける。
https://www.buffett-code.com/company/4053/
上記の関連企業から以下を比較対象として選択。
- オプティム(類似企業①…スマート農業、IoTに強み)
- セグエグループ(類似企業②…デジタル人材、セキュリティに強み)
直近の業績
直近の四半期実績は…
『セラク』https://kabutan.jp/news/?b=k202010150034
『オプティム』https://kabutan.jp/news/?b=k202008140032
『セグエグループ』https://kabutan.jp/news/?b=k202008130147
出典:Kabutan決算速報
『セラク』は順調な増収と利益率の改善による大幅増益を達成。前年同期だけではなく、前四半期の業績も連続で超過しており、成長著しい印象。
『オプティム』は9割を占めるストック型事業で安定して売上を積み上げている。主力のIoTサービスでも、農業、医療、金融、建設など多方面に取り組みを広げる。数年間は投資先行であったが、今期は利益回収期としており、期末の利益にも注目が集まる。
『セグエグループ』テレワーク関連が好調。特に強みがあるセキュリティ対策が推し。先日取り上げた『アクリート』『ブロードバンドセキュリティ』と同様にサイバーセキュリティ関連としても注目!
総じて、各社とも時流にのった事業をもっており、業績拡大期であるとみる。
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【企業分析】情報・通信/SMS配信サービス/アクリート(4395)
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【企業分析】情報・通信/ブロードバンドセキュリティ(4398)
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出典:バフェット ・コード_企業ページ(10月16日時点)
5月の記事で触れた時は株価が1,000円前後、7月末時点では1,300円前後、10月15日決算発表で翌日にS高となって終値は2,395円。週を明けた10月19日も株価が上昇し買いが強い。
”DX”関連銘柄でアップトレンド、菅内閣の経済政策である”農業”関連銘柄としてさらに注目を集め、決算発表における20年8月期の好着地と21年8月期の大幅増益見通しが好感。
今後の見通し
決算説明資料を見てみると…
出典:2020年度8月期 決算説明会資料 10・11ページ
2018年以降は見事な右肩あがり。J型推移も見え隠れしており、急拡大の兆しもある。SI事業の拡大=技術者の増加であるので、規模拡大によって人材不足になりがちな課題に対し、自社での人材育成を強化してきたことに花が咲く時期にきている。
出典:2020年度8月期 決算説明会資料 12・14ページ
上記でも述べた同社のキーワード”スマート農業”、”IoT”、”デジタル人材”に卒なく取り組み、同社の強みをさらに拡大させている印象。
出典:2020年度8月期 決算説明会資料 16・17ページ
今期の売上予想は先行き不透明で慎重であるが、トレンドど真ん中であり上振れも期待。今後の成長エンジンとして、農業IT領域の拡大と、デジタルヘルスケア領域に期待。
出典:2020年度8月期 決算説明会資料 13・19ページ
前期と今期の構成比を比較すると、ストック収入で利益回収期にあるSIセグメントで利益稼ぎ、今後の主力となりうるDXセグメントを育成する流れと思われる。
出典:2020年度8月期 決算説明会資料 21・23ページ
注目は、9月にIRがあったMicrosoftAzure技術者育成。具体的な数値効果はまだ見えないので進捗を追いたい。あとは、今年にリリースした養豚・養鶏向け環境モニタリングサービス”ファームクラウド”がどのように成長していくかも興味深い。
ふりかえりとして…
時流のど真ん中にある企業で注目もされて株価も一段高の状況。おいしい買い時は過ぎた印象もあるが、ストック収入の比率も高く業績も崩れにくいので買い目線継続でもリワード が高いかなと感じる。
株価が急激上昇している中、買い目線の長期投資家としては大きな押し目がほしいとこかな…
↓今回の企業は5月末と7月末の記事(スマート農業)でふれています。
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